現状、中国人プレイヤーの売上は全体の約3%にとどまっている。
また、中国人プレイヤーはJOPT GAMES / Web Coinを含む、
プレイヤーから利益を取り切る収益構造に入りにくい。
中国営業を考える前に、まず「なぜ中国営業を行うのか」「何を目的とするのか」を明確化。
目的が決まって初めて、営業戦略・対象・コスト配分を設計できる。
店舗・アミューズメント
大会参加権・Ticket / Web Coinを、店舗がプレイヤーへ提供できる価値にする
→
JOPT / SPADIE
店舗プレイヤーが大会の安定した固有客層を形成
→
JOPT GAMES / Web Coin
形成したプレイヤー基盤を利益へ転換
JOPT側の構造
- 店舗・Satelliteから大会へ継続的に送客
- Ticketを通じてMain Event参加を作る
- 大会後はGAMES / Coinの収益構造へ接続
- 国内で固有プレイヤー基盤を形成
中国大陸プレイヤー側
- 日本国内の店舗・Satelliteとの接点が少ない
- Main Ticketを低コストで獲得しにくい
- 海外遠征として渡航・滞在コストが発生
- GAMES / Coinの収益構造にも入りにくい
さらに、第一印象にもギャップがある。
海外新規層は、まずMain EventでJOPT全体を評価。
「Prizeが弱い」「現金で受け取れない」といった先入観も存在。
実際の商品内容とは別に、遠征先としての評価を下げる要因に。
在日中国人/訪日中国人は、PrizeのUSDT受取状況から一定の切り分けが可能。
現時点では該当データへアクセスできないため、以下は現場での接触・観察ベース。
訪日・遠征層
High Rollerは受け入れられやすい価格帯
- CROWN / PLATINUM:人民元換算で約1〜2万元
- 中国人遠征層には、比較的受け入れられやすい価格帯。
事前イメージと実際の商品条件にギャップ
- 「現金Prizeがない」「Prizeが弱い」という印象を持つプレイヤーもいる。
- 実際に内容を説明すると、APT・CPG等と比較してHigh Roller条件を特に悪いとは見ない反応が多い。
遠征自体のハードルは高い
- ビザ・渡航費・滞在日程など、大会外の負担が参加判断に大きく影響。
- 中国からの遠征は、単純なBuy-in比較だけでは決まらない。
現場所感
説明後はHigh Rollerへの参加につながりやすい
- 商品内容を理解した後、High Rollerへ参加を切り替えるケースも多い。
- 「商品が弱い」より、「正しく伝わっていない」可能性の方が高い。
在日中国人プレイヤーの現状分析
既存 HIGH ROLLER / 常連層
自発的に参加する既存客
- 大会参加頻度が高い
- Rakeへの感度が高い
- 特別な営業がなくても参加しやすい
- 国内よりAPT等の海外大会が実質的な競合になりやすい
既存 LOW BUY-IN / RECREATIONAL
低額中心の娯楽層
- 低Buy-inイベント中心
- 娯楽目的が強い
- 無料・割引施策で参加行動が変わりやすい
新規・未接続層
ホームゲーム中心のCash Gameプレイヤー
- Tournament経験が比較的少ない
- ポーカー初心者も多く、Rakeへの理解が浅い
- 中国向けSNS・既存営業チャネルとの接点が弱い
- 新人の段階ではプロモーション自体を知らないことが多い
- イベントを売る前にTournament自体への興味形成が必要
在日中国人の大きな強みは、日本国内プレイヤーと同様にJOPT GAMES / Web Coinの収益構造へ接続できる点にある。
DIRECTION 1
現行モデルを維持し、営業を最適化
- 会社全体の戦略は大きく変えない。
- プレイヤー層ごとにプロモーション施策を分け、営業リソースを効率的に配分。
既存 High Roller / 常連
高
- 顧客価値が高い。長期的な関係維持が重要。
- Millions等の複数Dayイベント参加 → 本来予定していた別イベントへの参加が減るケースも確認。
- プロモーション内容と実際の消費行動には検証余地。
ROIの高いプレイヤー
低
- 条件が合えば、営業施策がなくても自発的に参加。
- 無料Voucher → 新たな参加を生みにくい。
- もともと予定していた有料参加が、無料参加に置き換わる可能性。
Low Buy-in / Recreational
中〜低
- 無料・割引への反応が強い。現行Voucherで参加行動が変わりやすい。
- 一方、プロモーション目的の行動や制度上の抜け道利用も確認。
- プロモーションが、そのまま追加消費につながるとは限らない。
- 長時間の無料イベント → その日のポーカー需要がそこで完結しやすい。
新規・未接続層
中〜高
- 在日中国人は、X等の日本向けSNSを日常的に使わない人も多い。
- 新規時は、プロモーションの存在自体を知らないケースが多い。
- JOPTを知った頃には対象条件から外れていることも。
- 本来好感を持ってもらいたい新規層より、既存層に利用が偏るミスマッチが起きやすい。
課題は「どんなプロモーションを作るか」ではなく、「届けたい層に確実に届ける仕組み」を作ること。- 新規層の多くは、そもそも既存のポーカー情報圏に未接続。
- SNSや媒体の一律発信だけでは届きにくい。
- こうした層には、属人的な営業との相性が良い。
中国人プレイヤー向け施策だけを理由に、大会全体の商品設計は変えない。
現行の大会構成の中で、営業効率を高めることが前提。
DIRECTION 2
中国市場を活用してHigh Rollerを強化
実施の前提
会社として、High Rollerの本数・規模を今後さらに拡大する需要がある。
メリット
- 中国人プレイヤーはHigh Rollerの価格帯と相性が良い。
- 少数・高単価層を狙う営業に適している。
- Buy-in / Prize規模 → 大会全体の華やかさ・ブランドイメージ
- High Rollerの厚み → 大会価値・存在感の向上
- Prize規模の拡大 → Web Coin流通量の増加
デメリット
- 金額規模の拡大 → 対外的・社会的な見え方に注意
- 参加不足時の収益リスクが大きい
- 大会全体のSchedule・構成を先に調整する必要がある
- 中国市場の需要が想定通りに埋まるとは限らない
中国市場の役割
- 日本人だけでは不足する需要を、中国人プレイヤーで補完。
- 一定のプロモーション・価格メリットで参加人数を確保。
- 利益率を一部譲って、開催リスクを抑える。
中国市場=High Roller需要を補完し、開催リスクを抑える市場として位置づけ可能。
認知・イメージ形成・参加転換を、同じチャネルだけで完結させない。
役割ごとに手段を分ける。
中国営業は「全員に同じ施策を行う」のではなく、目的を先に決め、誰の行動を変えたいのかに合わせて営業コストを配分する。